約250年以上も前から続く古き良き伝統と格式のあるいで湯の繁栄を祈願する四所神社の秋季祭礼です。
そして小さな城崎温泉ながら町の中央を流れる大谿川に沿って上流・中流・下流の3つの地域に区切られそれぞれ上部(かみぶ)・中部(なかぶ)・下部(しもぶ)と呼ばれています。
祭りに登場するのは温泉源泉の守護・五穀豊穣・町内安全を祈願する四所神社の神輿と上部の神輿を守る山車(台と呼ぶ)と中・下部共同のその仲間に入るのを拒まれる山車(大だんじりと呼ぶ)と上部と中・下部にそれぞれ子供用の山車(小だんじりと呼ぶ)があり計5基が城崎温泉街をところ狭しと走り回り練り歩きます。
祭りにはストーリーが存在します。
神輿が外湯を一つ一つ巡って祈願を込めるのが祭りのあらすじですがその神輿に台と大だんじりで激しくぶつかり合うセリと呼ばれる町のあちらこちらでだんじり同士のぶつかり練り合うスリルが祭りを繰り広げられます。
最後は四所神社に帰ろうとする神輿と神輿を守ろうとする(台)そしてそれを邪魔して帰らせまいとする(大だんじり)によって繰り広げられる祭りの最大のセリ(クライマックス)は15日で行われる「町の中心の外湯の一の湯の前の王橋の三つ巴の競り合い」が迫力満点でかつ必見です。
城崎温泉の知られざる観光資源を一見の価値のある祭礼です。